ABOUT遠隔臨場とは

遠隔臨場とは、ウェアラブルカメラ等を用いて現場に訪問せず立会い等を行うことです。
従来、発注者が現場に出向き確認を行う必要があった工程も、遠隔臨場を用いることで、撮影した映像を遠隔から視聴することで状況を確認することができます。

国土交通省は、公共工事の建設現場において「段階確認」「材料確認」「立会」を遠隔臨場にて適用する方針を示しています。

国土交通省による遠隔臨場に関する試行要領

国土交通省から発行された令和3年3月「建設現場の遠隔臨場に関する試行要領 (案)」では、主に、以下の3点について、遠隔臨場を導入する際に工事受注者が考慮すべき内容が示されております。

1)適用の範囲
適用される範囲として、「段階確認」、「材料確認」と「立会」を実施する場合に遠隔臨場を適用するとされております。

2) 遠隔臨場に使用する機器構成と仕様
遠隔臨場に使用する動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)の資機材は受注者が準備、運用するものとされており、その仕様や留意点が示されております。

3)遠隔臨場による段階確認等の実施及び記録と保管
実際に現場で遠隔臨場を導入する際の準備や実施手順、運用についてのルールが示されております。

遠隔臨場実施イメージ

受注者はウェアラブルカメラを用いて報告を行います。
受注者はウェアラブルカメラを用いて報告を行います。
発注者(監督職員等)は現場への移動が不要となり、遠隔から視聴することで状況の確認が出来ます。
発注者(監督職員等)は現場への移動が不要となり、遠隔から視聴することで状況の確認が出来ます。
発注者も移動不要で現場の確認ができます。
カメラ1台に対してタブレット2台まで映像の確認が出来るため、受注者側の現場監督者も遠隔から視聴することで状況の確認が出来ます。※1

※1) 本サービスはタブレット2台ご利用の場合、追加オプションとなります。

遠隔臨場を導入するメリット

【時間、コストの削減】

  • 発注現場が遠方である場合、長時間の移動が不要になり、稼働削減に繋がります。
  • 現場作業者は発注者の到着までの待機時間を削減することができます。
  • 移動や待機が不要になることで、発注者が現場臨場の際に発生していた交通費や宿泊費、受注者は、待機時間による業務遅延で発生する人件費を削減することができます。
  • 限られた人員の中でも遠隔対応による業務効率化を図ることで、複数の現場を受け持つことが可能になる等、人手不足の解消に役立てることができます。

【人材育成】
遠隔から作業者の動きを確認できる仕組みを活かして、若手現場作業員の指導育成や、ベテラン作業員からの技術継承にも役立てることができます。

遠隔臨場の課題と解決策

【課題1:機器の導入費用】
ウェアラブルカメラや音声ツール等の機材準備が必要となり、導入費用がかかります。
一台あたりの価格が非常に重要になります。

課題解決
当社サービスは映像のみ(Entry Model)のウェアラブルカメラになる為、設定価格が安価となっております。音声はお持ちのスマートフォン等をご利用頂くことで、導入費用が抑えられます。また、提供形態が“レンタル”となる為、利用期間に応じた費用の発生となり、不要な支出を抑えられます。

(※尚、High-End Model(音声対応モデル)のウェアラブルカメラも別料金にてご用意がございます。)

【課題2:操作性】
装着する機器の多さや、利用開始前の機器設定等の操作の煩雑さが挙げられます。更に、現場に入るまでの従来の準備に加え、ウェアラブルカメラ等の機器を装着する手間がかかります。また、設定が困難な場合、問合せ窓口へ問合せをしなければならないといったケースもあります。

課題解決
当社サービスは作業者の機器はウェアラブルカメラとルータの計2つ、監督者はタブレット1つのみとなり、必要機器はとてもシンプルです。
更に、事前設定不要の為、到着したその日に機器の電源ボタンを押せば、すぐにお使い頂けます。

田辺工業が考える遠隔臨場スタイル

1. 専用のシステム、タブレットを利用するスタイル

web会議などの一般的なシステムでは、画質(解像度)が自動調整されてしまい、通信環境等によっては国土交通省の仕様を満たさない場合がございます。一方、当社サービスは専用のシステムでご提供することで、国土交通省が推奨する画質(解像度)を極力実現するように映像をコントロールしております。
また、既存パソコンへのソフトウェアインストールなどは現場によっては導入が困難なケースが多く見られます。専用のタブレットをご提供することで、そのような課題を解決できます。

2. 音声は従来のツール(スマートフォンなど)を利用するスタイル

映像以上に音声は通信環境に左右されやすく、音声と映像を同一システムで利用した場合、利用現場によってはうまく会話が成立しないというケースもあります。
現場で遠隔臨場を開始するタイミング等、“音声”でのコミュニケーションは非常にシビアです。
その為、当社では“音声”に関しては、スマートフォン等の従来ツールの活用も想定し、Entry Model(映像のみモデル)をご提供しております。

同一システムで音声もご希望されるお客様へ
現場の騒音に負けない“骨伝導イヤホン”
複数名を想定した“スピーカフォン”

High-End Model(音声対応モデル)では、作業者側は骨伝導イヤホン、監督者側はスピーカフォンを搭載しております。
事前にBluetoothペアリング設定完了後納品の為、電源ボタンを押すだけでご利用頂けます。
手元に届いて「すぐ使いたい」を実現します。

現場の騒音に負けない“骨伝導イヤホン”
骨伝導となっておりますので、騒音下でも快適に通話ができます。また、通話と同時に周りの音も聞こえるので、現場での安全性を確保できます。

複数名の監督者を想定した“スピーカフォン”
作業者一人に対して、複数名の監督者と確認・会話が可能です。